自律神経の乱れで膀胱炎になることも

自律神経のバランスが崩れることで起きる自律神経失調症の症状には、実に様々な身体的・精神的症状があります。意外かもしれませんが自律神経失調症が原因で起きる膀胱炎というのもあります。

膀胱が正常に機能しなくなったために尿漏れや尿失禁が起きる「過活動膀胱炎」には、脳卒中や脳障害など神経系統の異常が原因の神経因性のものと、加齢や骨盤底筋の機能低下などが原因の非神経因性のものがありますが、一部原因不明のものがあり、間質性膀胱炎と呼ばれています。

この間質性膀胱炎の原因が、自律神経失調症ではないかと考えられているのです。自律神経失調症の症状のほとんどは「症状があるのに原因が特定できない」もので、まさにそれにぴたりと当てはまるのです。

泌尿器科では症状を緩和するための治療を行っていきますが、原因が自律神経失調症である場合、原因から改善していかなくてはいけないので、薬物治療も効果がない場合があります。刺激のある食べ物を避ける、ストレッチや有酸素運動で血流を良くする、といったことで改善される場合もありますが、鍼灸が効く場合もあります。鍼灸には自律神経を整え、免疫力をアップして病気になりにくい体にするという効果があります。

また頻尿や残尿感、下腹部の不快感などがある膀胱神経症も自律神経失調症が原因と考えられています。ストレスで交感神経が刺激されることで膀胱が小さくなり、十分に尿をためておくことができなくなるためにそういった症状が起きるのです。

鬱と躁を繰り返す双極性障害

自律神経失調症とは、偏頭痛、下痢や便秘などの腸内環境悪化、めまいによる吐き気、突然の動機や耳鳴り、不眠、微熱やほてりなど、日常生活にも支障をきたしてしまうような健康被害の一つとされています。

不眠が続き、風邪でもないのに微熱を感じたり重い疲労や疲弊感に悩まされます。また身体面だけで無く、ひどい落ち込み感、いらいら、あらゆることに不安を覚えたり、ゆううつな気分になるなど感情の起伏も激しく精神面にも大きなダメージを与えます。自律神経失調症の原因は不規則な日々の生活から生じます。

夜更かしなどの昼夜逆転による睡眠、好きなものだけを飲食する栄養不足や時間をきっちりと決めずにだらだら食事を続ける、また仕事や人間関係のストレス、人事異動や新しい学校生活での環境変化などなど…自律神経失調症になりうる原因は多々あります。

そこでストレスに強く、環境変化にも柔軟に適応できる人は生活習慣を見直せば防ぐことができますが、中にはストレスに弱い性格や体質の人もおり、自律神経失調症をきっかけに双極性障害を引き起こしてしまう可能性が非常に高くなります。

自律神経失調症の延長線上に存在する「うつ」と「躁」状態を繰り返す双極性障害は、自らの改善が難しいとされている慢性的な神経症であり、病院での治療を施さねば自力で治すことは大変難しいとされている病です。

双極性障害となってしまう前に生活習慣を改め、周囲の理解や助けを得て自律神経失調症の慢性化を防ぐことが健康な体と心を育み維持する大切なことです。